応用物理学会東海支部設立50周年記念事業 趣意書

2015年に応用物理学会東海支部は設立50周年を迎えます。この間、応用物理学会東海支部は、当該分野の活性化や学生、若手研究者、若手技術者の育成、科学技術に対する啓発などを目的として、研究会や講演会、基礎セミナー、上田記念講演会、小中学校の先生および生徒を対象としたリフレッシュ理科教室・遠隔地出張理科教室などの活動を活発に行ってきています。また、東海地区には応用物理学会名古屋大学スチューデントチャプター(SC)が設置されています。東海支部は、東海地区の院生会員が主体的に行うSC活動を積極的にサポートし、SC主催の応用物理学会SC東海地区学術講演会を共催すると共に、スーパーサイエンスハイスクール指定校の高校生の講演会参加募集や優秀な発表を行った若手会員に対する学術講演会発表奨励賞の授与などを行っています。

この半世紀の間、応用物理分野の科学技術の発展はめざましく、われわれの生活や社会の進歩に多大な貢献や影響を与えてきました。一方、最近では、環境問題やエネルギー問題、高齢社会、医療・健康問題、安全・安心問題、教育格差など、様々な社会的課題が抜き差しならない状態にまでなってきています。これらの社会課題を解決して持続的な社会を築いていくためには、科学技術に対する期待やその役割は一層大きくなっていると言ってよいでしょう。

このような状況を踏まえ、応用物理学会東海支部では、設立50周年記念事業として、記念講演会を企画しています。その趣旨は、次世代の科学技術を担うこの地域の学生や若手研究者、若手技術者へのエールとともにメッセージとして、われわれの抱えている社会的課題と科学技術の果たすべき役割、研究や技術開発に対する考え方などを、現在の科学技術を先導してきたトップの方々からご講演頂き、科学者、技術者としてのそれぞれの将来や科学技術のあり方などを考える機会にして頂こうというものです。本記念講演会は、SCとの共催で行い、SC東海地区学術講演会に参加する大学院生、大学生、高校生、若手研究者・技術者の参加を予定しています。さらに、一般の高校生や大学生、大学院生、社会人にも広く広報を行い、多くの参加者を得ることを期待しています。

応用物理学会東海支部 設立50周年記念事業委員会

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