東海支部では、平成10年から名古屋会場(名古屋市科学館)で第1回理科教室が開始された後、平成11年から山梨会場(山梨県立科学館)、平成13年から浜松会場(浜松科学館)、平成14年から三重会場(みえこどもの城)、平成15年から岐阜会場(岐阜市科学館)と続き、5県で継続的に理科教室が実施されている。三重会場は三重大学内でも開催するようになった。
表2に今までの東海支部の理科教室のテーマ、形式、個別テーマ名、担当者(発案者)のリストを示す。
第1回は「電気・磁気の楽しい世界」—身近な現象から最先端技術まで—」を主テーマとした。第1部の公開講演会と第2部の実験工作教室が行われた。公開講演会は中学生以上の一般の方を対象とし、「電気おもしろ実験室」と「超電導の不思議な世界」の講演が行われた。実験工作教室は小学校教諭対象の「すぐに使える実験工作」として、「電気をつくる」、「じしゃくの応用実験」、「おもしろいモーターいろいろ」が紹介された。
第2回は「「のぞいてみよう!光の世界」—身近な現象から最先端技術まで—」を主テーマとし、公開講演会と実験工作教室が行われた。名古屋会場(名古屋市科学館)の他に山梨会場(山梨県立科学館)が加わり、2会場での理科教室となった。
第3回は「「エネルギーって何だろう?」—身近な現象から最先端技術まで—」を主テーマとし、公開講演会と実験工作教室が行われた。
第4回からは、浜松会場(浜松科学館)が加わった。浜松では音楽関係の企業が多いため、主テーマを「音の世界で遊ぼう」とした。公開講演会を取りやめ、先生のための実験理科教室と小中学生のための実験理科教室を行うことになった。さらに、体験コーナーを設け、ヤマハのリコーダー演奏、ハンドベル同好会の演奏が行われた。
第5回は、「つくってはかろういろんなモノ!」を主テーマとし、計測に関する3種類の実験工作実験を先生と児童に紹介した。三重会場(みえこどもの城)でも実施し東海支部4会場に広がった。
第6回は「つくって考えようチカラの不思議!」を主テーマとし、力に関する3種類の実験工作と3種類の展示コーナーが設けられた。岐阜会場(岐阜市科学館)が加わり、5会場となった。東海支部に所属する5つの県すべてで理科教室を実施することになり、これは現在も継続している。
第7回は「動く!動く!なんでだろう?」、
第8回は「あつい!つめたい!熱の不思議」を主テーマとし、5会場で実施された。第8回までは、磁気、光、エネルギー、音、計測、力、運動、熱などの物理に関する基礎的なテーマであった。
第9回からは、「地球大好き作戦」、「サイエンスアドベンチャー —宝物を探せ—」、「ドリームスペースミッション2008」、「不思議な科学の世界」、「不思議な電気の世界」、「動く!光る!楽しい工作」、「ゆれる!ふるえる!まわる!楽しい工作」、「磁石でまわる!はねる!とぶ!楽しい工作」、「風の力であそぼう!」、「LEDで楽しい工作!」、「LEDで楽しい工作part2!」など複合的な主テーマを設けた。
平成18年の第9回理科教室から「親のための理科教室」を実施することになった。児童と一緒に会場を訪れた親に、実験工作の内容を伝え、工作をしてもらった。これは、家庭で児童と理科について話し合うことで、児童がより理科に関心を持ってもらうことを意図した活動である。
各地で実施した理科教室の様子と工作の写真を示す。各会場における理科教室の様子は、下記の添付資料に記載してある。