応用物理学会東海支部の理科啓発活動紹介
応用物理学会東海支部が今までに実施した理科啓発活動を分類すると、
1) リフレッシュ理科教室
2) 一般市民向けの科学啓発活動
3) 学校その他からの要請に応じた活動
4) 出版活動
となる。
1.リフレッシュ理科教室
青少年の理科離れが大きな社会問題になっている中、応用物理学会では、次世代の科学技術を担う青少年の理科離れを食い止め、科学への理解を増進するために平成8年頃から、機関紙の「討論の広場(平成8年)」、「談話室(平成9年)」、「小特集(平成9年)」、「特別企画(平成10年)」、「教育の広場(平成10年)」や教育企画委員会や物理教育小委員会で検討された「科学と生活のフェスティバル」が1995年8月に北陸支部と結晶工学分科会の共催により開始された。これは2001年の東海支部とプラズマエレクトロニクス分科会の共催による催しを最後に休止した。その大きな理由は、その地方にとって7年に1回の開催で、しかも経費がかなりかかるという難点が指摘され始めた為で、並行してその改善策が議論されていた。その議論の中から生まれたのが「リフレッシュ理科教室」である。平成9年度に全国に先駆けて福岡で開催され、続いて東海支部が平成10年度より小中学校の先生や生徒を対象とした「リフレッシュ理科教室」を開催している。
「リフレッシュ理科教室」は現場の教員が実験工作を通じて科学の楽しさ、原理を理解し、さらに身近な社会生活の中での応用例、先端科学技術の紹介を受けて、科学への理解を深め、児童とのコミュニケーションがはかることによってより多くの児童に科学への興味、関心をもたせることを意図した活動である。
この取り組みは、効果的な科学啓発活動、応用物理学会らしさ、日本全国各地域での開催及び継続性を踏まえた活動を理念とし、(1) 小中学校の先生に、最先端の科学技術を知る機会を提供する、(2) 実験工作を通して、必ずしも理科を専門としない先生方にも理科の面白さを実感して貰う、(3) 子供達に科学技術をおもしろく語る事の出来る人を増やすことにより多くの理科好きな生徒を育てて頂くことを目的とした。
資料等の閲覧に必要なパスワードにつきましては応用物理学会東海支部事務局までお問い合わせください。
TEL:052-789-3819
表1に東海支部の理科教室実施状況をまとめる。下記のように活動は多岐に渡る。
(2) 出張理科教室
(3) 支部連携理科教室
(4) 他学協会連携理科教室
(5) 海外における理科教室
(6) 世界物理年記念理科教室開催
(7) 日本国際博覧会「愛・地球博」理科工作ブース、上海国際博覧会ワークショップ
(9) 機関紙創刊75周年記念理科教室
(10) 応用物理学会秋季講演会連携理科工作教室
(11) 被災地支援支部連携リフレッシュ理科教室
(12) 地方自治体教育委員会教育啓発事業(岐阜県「夢講座」)
(13) 科学の祭典出展
(14) 表彰 文部科学大臣表彰、功労賞、フェロー
(15) 成果報道
2. 一般市民向けの科学啓発活動
★科学と生活のフェスティバル(最終年2001年:2万人動員)
プラズマ展示50ブース
★おもしろ科学館イン瑞浪
中部経産局主催事業への協力し、科学工作教室出展を行った。
★愛・地球博記念講演、夏まつり、秋まつり、COP10記念イベント出展
理科工作ブースを出展した。
★上海万国博覧会出展
名古屋市ウィークにて、理科教室出展した。
3. 学校その他からの要請に応じた活動
愛知県教育委員会、甲府市教育委員会、小学校PTA、身障者ボランティア団体、岐阜県理科教育研究会、中部大学、など多くの組織からの依頼による理科教室及び教員研修実施した。
4. 出版
◎テキストCDROM化で情報共有(1997年から2018年まで全会場)
理科教室協賛団体
理科教室に協賛をしていただいた多くの団体、企業の一覧を表3に示す。活動は、応用物理学会本部と東海支部の経費の他に科学館、企業からの助成によって支えられた。
東海支部の理科教室関連の担当者(実行委員)リスト(年別)
東海支部の理科教室関連の実行委員リストを表4に示す。毎年40名近い実行委員が理科教室の運営に参加している。
各地で実施した理科教室の開催回(6-18回)別PP資料、理科工作別PP資料、遠隔地支援型理科教室PP資料、展示PP資料、ご協力いただいた皆様リストPP資料を添付する。
これらは、静岡大学立岡浩一教授がまとめた資料である。
添付資料リスト
(1) 表1: 東海支部の理科教室実施状況リスト
(2) 表2: リフレッシュ理科教室開催場所とテーマリスト
(3) 表3: 理科教室協賛企業リスト
(4) 表4: リフレッシュ理科教室 担当者名簿