応用物理学会・東海支部 基礎セミナー

「AIを用いた画像処理・認識技術の進展」

昨今のAI技術の進展はめまぐるしく、イメージングや分析科学の領域にも浸透してきている。本セミナーでは、第一線の研究者を講師として迎え、カメラや顕微鏡画像(電子顕微鏡やプローブ顕微鏡)の高精度化や認識技術に焦点を絞り、AI技術の最先端研究をやさしく紹介していただきます。多くの学生、研究者の参加をお待ちしております。

日時:2020年 10月 23日(金)

場所:Zoomウェビナー

 

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13:00〜13:10 はじめに (豊田工大、吉村雅満)

13:10〜14:10 機械学習を用いた低解像度画像データの高解像化と電子顕微鏡画像などへの応用
(豊田工大、浮田宗伯)

14:10〜14:30 AIチップの動向・最前線 ~人工知能ハードウェアの基礎とそのヘルスケアIoT応用の研究事例紹介~
(名古屋大学、新津葵一)

14:50〜15:50 ゴム中ナノ粒子の3次元構造観察とAIを援用した解析に関する研究
(防衛大学、萩田克美)

15:50〜16:50 データサイエンスを活用した生体物質の特徴抽出
(横浜国立大学 荻野俊郎)

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○ 参加費 無料

○ 問い合わせ先:吉村雅満(豊田工業大学)yoshi@toyota-ti.ac.jp

○ 申込み先:応用物理学会東海支部のウェブページ(下記サイト)から御願いします。

申込みフォーム

○ 申込み〆切:2020年10月19日(月)

URLなどの詳細は追ってご連絡いたします。

 

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講演要旨

1.「機械学習を用いた低解像度画像データの高解像化と電子顕微鏡画像などへの応用」

(豊田工業大学 浮田宗伯)

画像処理・認識を活用して画像の解像度を高解像度化する技術を「超解像」と呼ぶ.本講演では,深層学習を利用した画像の超解像について発表する.多数
研究されている関連技術を紹介した上で,我々の提案する技術の優位性について述べる.(可能であれば)顕微鏡画像を対象にした実験結果も示す.

2.「AIチップの動向・最前線~人工知能ハードウェアの基礎とそのヘルスケアIoT応用の研究事例紹介~」

(名古屋大学、新津葵一)

AIチップは日進月歩の進化を遂げております。本講演においては、人工知能ハードウェアの基礎・動向を紹介いたします。さらに、そのヘルスケアIoT応用の研究事例として、持続血糖モニタリング応用に向けた研究開発を紹介いたします。

 

3.「ゴム中ナノ粒子の3次元構造観察とAIを援用した解析に関する研究」

(防衛大学、萩田克美)

タイヤ用のゴム中に分散されたナノ粒子フィラーの凝集構造を、FIB-SEMを用いて3次元構造観察した結果について、ディープラーニングによる画像処理やシミュレーションを含めたAIを援用したデータ解析の一例を紹介する。

 

4.データサイエンスを活用した生体物質の特徴抽出」

(横浜国立大学 荻野俊郎)

機械学習と多変量解析の支援による生体物質の特徴抽出の一方法を紹介する。試料は細胞から放出されるエクソソームと呼ばれるナノ小胞である。固体基板上に吸着させ、その変形示すパラメータを原子間力顕微鏡により取得し、放出元細胞の特定を行った。