応用物理学会・東海支部 基礎セミナー

「バイオセンシング技術の進展」

本セミナーでは、第一線の研究者を講師として迎え、最先端研究をやさしく紹介していただきます。多くの学生、研究者の参加をお待ちしております。

日時:2021年 10月 28日(木)

場所:オンライン

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13:00〜13:10 はじめに (名古屋大学 新津葵一)

13:10〜13:50 名古屋大学 新津葵一「バイオメディカルIoTを支える電力自立センシング集積回路システム」

13:50〜14:30 東京大学 竹原宏明 「体内情報の取得に向けた低侵襲インプラントデバイス技術」

14:30〜15:10 神戸大学 和泉慎太郎「体表面における生体信号の計測とその応用」

15:10〜15:50 豊橋技術科学大学 高橋一浩「LSI-MEMS分子認識センサを用いたマルチ生体分子計測技術」

15:50~16:30 大阪大学 兼本大輔「圧縮センシングを活用した脳波計測システム」

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○ 参加費 無料

○ 問い合わせ先:新津葵一(名古屋大学) niitsu@nuee.nagoya-u.ac.jp

○ 申込み先:応用物理学会東海支部のウェブページ(下記サイト)から御願いします。

申込みフォーム

○ 申込み〆切:2021年10月25日(月)

URLなどの詳細は追ってご連絡いたします。

 

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講演要旨

1.大阪大学 兼本大輔「圧縮センシングを活用した脳波計測システム

近年、少ない観測データから元信号を復元する、圧縮センシングに注目が集まっている。本発表では、圧縮センシングを活用した無線脳波計測システムの基礎概念を説明する。

 

2.東京大学 竹原宏明「体内情報の取得に向けた低侵襲インプラントデバイス技術

近年の体内埋め込み型医療機器分野で進む技術革新は、新たな診断・治療法を創出する次世代医療技術として期待されています。本講演では、体内センシングに向けた低侵襲インプラントデバイスの研究開発について紹介いたします。

 

3.神戸大学 和泉慎太郎「体表面における生体信号の計測とその応用」

人体表面には、心臓や骨格筋、内臓平滑筋の活動に伴う電位変動が生じている。また、心拍や呼吸等に起因する微小振動も存在する。これらの生体信号を接触/非接触で計測する技術と、その医療・ヘルスケア応用を紹介する。

 

4.豊橋技術科学大学 高橋一浩「LSI-MEMS分子認識センサを用いたマルチ生体分子計測技術

本セミナーでは、マイクロチップ上で分子を特異的にとらえ、吸着の様子を電気信号に出力するMEMS分子認識センサを紹介します。この技術は分子のサイズに依存せず低分子から高分子の検出が可能なため、腫瘍マーカー、神経伝達物質、ウイルス、ガス成分の検出技術などを紹介します。

 

5.名古屋大学 新津葵一「バイオメディカルIoTを支える電力自立センシング集積回路システム

バイオメディカルIoTの開発においては、電源の確保が大きな課題となる。本発表では、バイオセンシングにおいてバイオ発電素子を用いることで電源確保も同時に行うバイオ発電・センシング一体型集積センサについて述べます。